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2009.7.30

公園遊具:「安全」わずか 218基、使用禁止に 生駒市、1025基点検 /奈良(毎日jp)

生駒市は29日、市内205カ所の公園に設置している遊具1025基のうち、218基に安全上の問題があったとして、使用禁止にすることを発表した。
国土交通省の指針に基づき、昨年12月~今年3月に点検していた。
145基を年度内に撤去し、残りは順次、修繕する。

市みどり推進課によると、手足や指を挟み込む個所がないか調べたほか、劣化や亀裂の状況などからA~Dランクで総合判定した。
その結果、「大規模修繕か更新が必要」で使用停止にしたDランクが218基にのぼり、545基が「重要部分の修繕が必要」なCランク、254基が「部分的修繕が必要」なBランクと判定された。
「健全」とされるAランクはわずか8基だった。

調査では、チェーンと座板をつなぐリングの摩耗が激しいブランコや、土の中に埋め込んだ個所が腐っている木柱に支えられた木製遊具が確認された。

同課は、Dランク218基のうち緊急性の高い10基を既に撤去。
20カ所の砂場を除く残りについては、30、31日に立ち入り禁止にする。
Dランクのうち145基は年度内に撤去する計画で、新しい遊具との入れ替えは自治会などと協議して決める。
Cランクについても、計画的に修繕を進めることにしている。

同課は「厳しい基準で安全性を最優先させた結果、使用禁止の数が多くなった」としている。【中村敦茂】

(2009年7月30日 毎日jp)

2009.7.28

【健康】うんどう教室 公園で楽しく介護予防(産経ニュース)

090728

お年寄りたちの介護予防や健康維持に役立てることを目的として、公園に設置された専門の健康遊具を使った運動方法を教える教室が全国に広がっている。
自宅でも継続してできるよう運動の種類を限定。覚えやすい簡単な内容にもなっており、参加者からも好評を得ている。(森本昌彦)

◆2階に上がれる

「もっとおなかを引っ込めて」「そうそう、きれいにできています」。
埼玉県鴻巣市の大間公園で7月14日に開かれた教室。
平均台の上を歩くお年寄りに、指導員が声をかける。

公園で行われていたのは、平均台のような遊具の上で腕をまっすぐ伸ばしてゆっくりと歩く運動。姿勢をよくすることで、日常生活でふらつきにくくするのが目的だ。
鴻巣市内4カ所の公園に遊具が設置され、各公園で月2回の教室を開催。大間公園での教室には約20人が参加した。

昨年7月から通う女性(77)は「以前は階段を上れず、洗濯物も1階に干していたけれど、今は2階まで上がって干せるようになった」と効果を話す。
教室で行う4種類の運動には自宅で行えるものもあり、女性2さん(59)は「簡単な運動だから家でも続けられる」と自宅でも運動を継続しているという。

同様の教室は各地で開かれている。
財団法人「体力つくり指導協会」(東京都江東区)が運動方法と専用の遊具を開発。
平成5年から「うんどう教室」という名称で始めた。

◆自宅で習慣化

現在は関東地方を中心に全国54カ所の公園に遊具が設置され、教室は定期的に開催。
協会の高齢者うんどう習慣化事業部長の西城真人さん(66)は「運動を教えるのが目的ではなく、運動を自宅でも習慣化して実施してもらうのが目的」と話す。

このため、当初13種類あった運動を絞り込んだ。
現在教えているのは、つまずかないことや階段の上り下りを楽にすることを目的とした4種類。
遊具の近くには運動方法を記したイラストが設置され、教室がないときでも公園に来れば、運動できる仕組みだ。

協会はうんどう教室の開催だけでなく、教室の指導員の養成も行っている。
協会の手から離れても、地域主導で教室が運営することが目的で、鴻巣市では、すでに13人が指導員となった。
普段の教室は地域の指導員のみで開いている。

地域の公園でのこうした取り組みについて、西城さんは「24時間開いている公園が介護予防の拠点として使われていないのは、もったいない。
もっと公園を介護予防に役立つ場所として活用してほしい」と話している。

■高齢者利用が急増

体力つくり指導協会以外にも、複数のメーカーが公園用の健康遊具を開発しており、次々と設置が進められている。

国土交通省の調査によると、平成10年に5690台だった健康遊具は13年に7238台、16年に9618台、19年には1万5144台にも達している。
急増の背景について、同省は「少子高齢化で子供の数が少なくなり、最近のニーズを踏まえて健康遊具が増えているのではないか」と分析している。

実際、同省がまとめた年代別の公園利用者の割合では、小学生以下の利用者は昭和46年の50%から、平成19年には34・3%に減少。
逆に65歳以上の高齢者は6%から13・7%と倍以上の伸びとなっている。

(2009年7月28日 産経ニュース)

2009.7.27

公園に高齢者向け健康遊具設置広がる(産経ニュース)

090727

街のあちらこちらに点在する公園に“異変”が起きている。子供の遊び場という印象が強いが、最近は高齢者が遊ぶ姿が目立つようになった。
各自治体が、高齢者向けに無理なく運動できる健康遊具を設置する動きを加速させているためだ。
身体を伸ばしたり、足腰を鍛えたりするのに効果的とされる遊具で、個人が利用するのにとどまらず、公園で遊具を活用した運動教室が開かれているケースもある。

大阪府八尾市の府営久宝寺緑地では、バランス感覚を養う「コ」の字形の平均台や、手すりにぶら下がって身体を伸ばす遊具、平行棒など14基がそろっている。
府が平成12年に設置して以来、中高年の利用が着実に増えており、緑地管理事務所は「健康志向の高まりを実感している」という。

2年前の“公園デビュー”以来、週3回程度利用しているという八尾市の無職男性(74)は「好きな時間に、自分のペースで運動できるのがいい。体の調子が良くなった」と話す。
国土交通省の調査によると、平成19年度の全国の健康遊具設置数は1万5144台で、10年度に比べ約2・7倍に増加。
ここ5年ほどで急増しているという。

公園施設メーカー「タカオ」(広島県福山市)は、16年に健康遊具の生産を開始。
公園を管理する自治体からの注文は年々増え、「公園イコール子供の遊び場所という自治体の考え方が変わってきている」と分析する。
今年に入ってからも、滋賀県野洲市や鹿児島市など全国の自治体が相次いで健康遊具を導入しており、「今後も設置が進むだろう」とみている。

さらに、健康遊具を活用した運動の仕方を教える取り組みも拡大。
久宝寺緑地では毎月2回、財団法人「体力つくり指導協会」(東京)が開発した運動プログラムを実践する「うんどう教室」を開催。
ボランティアトレーナーが指導にあたり、毎回、60~70代を中心に30人前後が参加している。
うんどう教室は現在、この緑地だけでなく、さいたま市や宮崎市など全国約30市区町の約50カ所で開かれているという。
協会の西城真人事業部長は「公園という身近な場所で気軽に運動を継続することは、将来の介護予防のために非常に効果的だ」と強調している。

(2009年7月27日 産経ニュース)

2009.7.22

撤去遊具に再び命 北上の建設業者が保育園に寄贈(岩手日報)

090717

北上市稲瀬町の建設業、スパット北上(千葉智英社長)は21日、老朽化のため撤去し市内4業者と協力して修繕した屋外遊具を、地元のくにみ保育園(湯沢洋子園長、園児52人)に設置した。
今後、最終の安全点検を経て使われる。思いの込められたリサイクル遊具に、同園関係者は「大事に使いたい」と感謝。園児らの元気な笑顔が見られそうだ。

設置した屋外遊具は、高さ約3メートル。
機関車をかたどったデザインで、登り棒や滑り台なども付属している。

遊具は花巻市内の保育園で使われていたが、スパット北上が依頼を受け5月末に撤去。引き取り、安全基準を満たした上での再活用を進めていた。

同社は北上市内の木材加工、鋼材加工、塗装、安全点検の4業者の協力を得て修繕作業を開始した。
約1カ月半かけて木材部分やボルトの交換、塗装などを行い、「リサイクル遊具」を仕上げた。

同社は、くにみ保育園に隣接しており、園庭のベンチ寄贈や、冬期間の除雪作業などもボランティアで行っている。
今回の遊具設置も、地域貢献活動の一環として進めた。

設置作業を見守った菊池南翔(みなと)ちゃん(6)は「早く遊んでみたい」と待ち遠しい様子。
同園を運営する社会福祉法人国見会の高橋由夫理事長は「費用面から考えて新しい遊具の設置は厳しかった。本当にありがたい」と感謝する。

千葉社長は「リサイクル遊具で遊び、思い出をつくってほしい。
物を大切にする気持ちも持ってくれたらうれしい」と笑顔で願う。

(2009年7月23日 岩手日報)

2009.7.18

遊具事故で県と幼稚園提訴 安全策怠ったと園児両親ら(西日本新聞)

広島県廿日市市の私立「くすのき幼稚園」で昨年11月、滑り台で遊んでいた少女(3)の服が手すりに引っ掛かり窒息、死亡したのは遊具の安全対策を怠ったのが原因として、 両親と姉(7)が17日、幼稚園と監督権限を持つ県に計約4500万円の損害賠償を求める訴えを、広島地裁に起こした。

訴状などによると、少女は昨年11月20日の昼休み中、園庭の滑り台で防寒着の一部が転落防止用の手すり先端に引っ掛かって首が絞まり、9日後に死亡。
手すりが棒状に出っ張った危険な構造で、遊具の安全確保に関する国の指針もあったのに、園側は放置、県も適切に指導しなかったとしている。
少女の母(34)は「二度と同じ犠牲が出てほしくない。事実を明らかにしてほしい」と話した。県は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
事故をめぐっては今年3月、園児の監視を怠ったなどとして、業務上過失致死の疑いで同園の女性園長や担任の女性教諭ら計3人が書類送検された。

(2009年7月18日 西日本新聞)

2009.7.17

騒音で遊具使用中止 富山市の奥田公園 開園から4日で 住民から苦情(北國新聞)

090717

富山市奥田町に6月に開園した奥田公園で、遊具の一部が、利用する際に生じる音がうるさいとの付近住民の苦情で使用中止になっている。
住民の一部は公園を管理する市に対し、遊具の撤去を要望する嘆願書を提出。
遊具の設置には多額の費用がかかっているうえ、子どもたちにも人気があるが、効果的な騒音防止策も見つからず、市は対応に苦慮している。

奥田公園は広さが約1.6ヘクタールで、6月1日に開園した。
使用中止になったのは「ターザンロープ」と呼ばれる遊具で、レールにつり下げたロープにつかまって遊ぶ。
約1千万円をかけて設置された。

公園は開園初日から大勢の人でにぎわい、特にターザンロープは終日、子どもたちが列をつくる人気の遊具となった。
ところが、利用する際に大きな金属音が生じることから、オープン後4日目に、近くの住民から「うるさくて我慢できない」との苦情が寄せられたため、市は早々に使用中止を決めた。

ターザンロープのほか、滑り台やジャングルジムを組み合わせた複合遊具も子どもたちの人気を集めているが、住民の一部は複合遊具の撤去も求め、6月11日に嘆願書を提出した。
住民によると、平日は昼過ぎから、休日は朝から子どもたちの歓声が上がり、耐えられないという。

また、公園には約20台分の駐車場が設けられているが、夜間に訪れるカップルなどの騒音も問題になっている。
市は公園の照明を、当初の午後10時消灯から同8時半消灯に早めたが、夜間に訪れる若者らは後を絶たないという。
住民は「夏休みになると、騒音被害がさらにひどくなる可能性がある」と懸念している。

ターザンロープと最も近い住宅の距離は5メートルほどで、防音のための特別な設備はない。
市は「何らかの騒音防止策を講じて、住民の理解を求めたい」(公園緑地課)としているが、思わぬトラブルに困惑している。

(2009年7月17日 北國新聞)

2009.7.16

夏休み前に公園遊具の一斉点検 松山市(愛媛新聞)

090716

子どもたちに公園で安全に遊んでもらおうと、松山市は夏休みを控えた16日、市内の公園232カ所の遊具一斉点検を実施。
事故につながる使用中止となる遊具はなかった。

一斉点検は1993年から毎年実施しているが、5月下旬に同市の粟井小で起きた回転式球形ジャングルジムの転倒事故を受け、遊具の腐食の有無などを重点的に調べた。

市公園緑地課職員や遊具設置業者ら約260人が9班体制で実施。
同市南江戸4丁目の南江戸公園では、6人が遊具ボルトに緩みがないか金づちでたたくなどして点検。
特にすべり台の根元など地面と接触し腐食しやすい部分は、入念にチェックしていた。

子どもと一緒に公園を訪れた近くの主婦五百木一美さん(38)は「遊具の見えない構造部分には不安があるので、点検はありがたい」と話していた。

(2009年7月16日 愛媛新聞)

2009.7.16

遊具事故防止:夏休み控え、公園の遊具を母親ら点検--姫路 /兵庫(毎日jp)

夏休みを前に遊具事故を未然に防ごうと、みらい子育てネット「全国地域活動連絡協議会」(東京都)の加盟組織による公園などの遊具点検が、今年も県内各地で実施されている。
姫路市香寺町の香寺総合公園ちびっこ広場では15日、市立北児童センター母親クラブ=久保香織会長(34)=のメンバーら11人が遊具を点検した。

参加者は、すべり台や砂場など計8基の遊具のさび具合、ボルトのしめ具合などを次々と点検。
人目の届かない部分やトイレの汚れ、落書きもチェックした。
普段から遊具点検を心がけているという久保会長は「ちょっと子供から目を離す瞬間があるので心配。
でも楽しい遊具が危険だからとなくなってしまうのは悲しい。
早めの点検で修繕しながら安全に楽しく使っていきたい」と話していた。

この日は4基に老朽化している部分があることが判明。この結果は後日、市に報告される。【谷田朋美】

(2009年7月16日 毎日jp)

2009.7.15

水口幼稚園:巨大アスレチック遊具、設置へ 全長13メートル、9月完成予定 /滋賀(毎日新聞)

◇園児の体力低下阻止
登れるものなら登ってみろ--。
甲賀市水口町の水口幼稚園(谷村徳幸(のりゆき)園長)に、こんな子どもの冒険心をくすぐる巨大アスレチック遊具の設置計画が進められている。
体力低下の指摘される子どもたちに体力をつけてほしいという思いから、「簡単には登れないものを。悔しかったから頑張れ」というメッセージを込め、 最も高い部分で地上からの高さが約5メートルになるという。現在、岡山県の業者が製作中で、9月に完成する予定だ。【金志尚】

遊具の名称は「冒険の森」。
(1)3段階(1・5メートル、約3メートル、約5メートル)の高さを備えたタワー「風のとう」
(2)高さ約3メートルのデッキの上に立つ小屋「陽(ひ)だまりの家」
(3)両者をつなぐ長さ約4メートルのつり橋「虹のはし」--の3要素で構成され、全長13メートルに及ぶ。すべて木製で、腐りにくいクリの木を使用するという。

同幼稚園には鉄製の滑り台やジャングルジムがあったが、設置から40年近くたち、老朽化が目立っていた。
新しい遊具への取り換え時期を迎えていたことに加え、谷村園長は「リスクを背負わないと、子どもに力が付かない」という意見の持ち主。
安全性ばかりを追求した遊具は子どものためにかえって良くないと考え、「子どもが乗り越えるべきリスクを備えたものを」と、簡単には目的を達成できない遊具の導入を決めた。

製作の依頼を受けたのは木製の家具や遊具などを製作する岡山県玉野市の業者「ウッドクラフト 池田」。
昨春に幼稚園から依頼された池田保代表(39)は「既存の遊具メーカーの遊具は面白くないという話を聞いたことがある。
今回の遊具は子どもに対する“挑戦状”です」と話し、今年5月から甲賀市内で製作している。

幼稚園は9月24日に竣(しゅん)工式を予定。
イベントとして卒園生を招いて“登り初め”も行うという。
谷村園長は「子どもは課題があると乗り越えようとするもの。
自分の力だけで無理なら友だちと一緒に乗り越えたり。そういう力を身につけてほしい」と話している。

(2009年7月15日 毎日新聞)

2009.7.12

遊び場見て回り、危険個所チェック 南陽・母親クラブ連絡協(山形新聞)

090704

南陽市母親クラブ連絡協議会(漆山美紀代表)による公園の安全点検活動が11日、同市内3カ所で行われた。
子どもたちの遊び場を見て回り、危険個所をチェックした。

母親クラブの全国組織、全国地域活動連絡協議会(愛称・みらい子育てネット)が夏休み前の実施を呼び掛けている「遊び場安全点検週間」の一環。
南陽市では幼稚園や保育園など6施設のクラブ役員による同協議会が毎年点検し、管理する市に改善などを要望している。

この日はメンバーと子どもたち約30人が、実際に公園の遊具で遊びながら点検。
赤湯駅西口近くのさわだ公園では、母親たちが遊び回る子どもたちを目で追い、遊具にぐらつきや緩みがないか手で触って確認するなどした。
塗料がはげてさび付いた遊具や、トイレのガラスにひび割れも見つかり、漆山代表は「なかなかすぐには改善されないが、親も子も安心できる遊び場のために粘り強く訴えていきたい」と話していた。

(2009年7月12日 山形新聞)

2009.7.7

羽田空港にキッズカフェ 食器や遊具は人気のロディ(山陽新聞)

乳幼児を連れた母親がリラックスして過ごせるカフェが7日、羽田空港第1旅客ターミナルにオープンした。
離乳食やお子さまランチなどのメニューがそろい、遊具がある遊び場では保育士や幼稚園教諭の資格を持った女性従業員が子供の相手をしてくれる。

店内の食器や遊具は馬をかたどった人気キャラクター「ロディ」で統一、高さ180センチある滑り台型のロディでも遊べる。
店舗責任者の男性(54)は幼稚園の元園長。

出発ロビーを見渡せる場所にあり、フライト表示板もよく見える。
3歳と1歳の男の子を連れてきた鹿児島市の主婦戸高梢さん(25)は「出発までの待ち時間が長かったので助かります」と話していた。

(2009年7月7日 山陽新聞)

2009.7.4

アウトドア公園きょうオープン 大平、森林を活用(下野新聞)

090704

フォレスフィール(大平町西山田、山口市作社長)は4日、同所にアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー(冒険の森)・おおひら」をオープンする。
同社5カ所目、北関東では初の施設。

自然の森林を利用したつり橋や丸太などの遊具を使い、木から木へ空中を移動するレジャー施設。
基本コンセプトは、フランスの企業が社員研修用に考案。
体力を鍛えるとともに、危機管理能力を高めるツールとしても評価されているという。

初心者3コースと上級者4コースの計7コースがあり、所用時間は2~3時間。
15分の講習後、安全器具を着けてコースに出る。
滑車を付けてワイヤをすべる「ジップスライド」は、天然木で日本最長の103メートルある。

料金は5歳から17歳2500円、18歳以上3500円。
ファミリーパックやグループ料金もある。
雨天の場合は、オープンを順延する。
問い合わせは同社、携帯電話080・1344・8424。

(2009年7月4日 下野新聞)

2009.7.4

公園に設置される健康遊具の数が増え「世代交代」が進んでいます。(フジニュースネットワーク)

090704

公園で遊ぶ子どもが減っているといわれていますが、その公園の主役が変わりつつあるようです。
公園に広がる新たな動きを取材しました。

栃木・宇都宮市みどり野町で2009年に入り、みどり野1号児童公園に見慣れない遊具が次々と設置された。
子どもたちが遊ぶのかと思いきや、これは高齢者向けの健康遊具だった。
肩の関節をゆっくり回す「グルグル回転盤」や、立った状態のまま腕立て運動ができる「ウデタテボード」、手すりにつかまりながらペダルをこぐ「空中サイクリング」。
遊び感覚で体力維持を図る健康遊具が今、日本各地に急増している。
国土交通省によると、公園にある健康遊具の数は、1998年にはおよそ5,600基だったが、2007年にはおよそ1万5,000基と、9年間で3倍に増えたという。
利用者は「筋肉がついてきます。ここ2kgくらい、(体重が)減りました。
結構楽しいですね」、「危険性があるような器具ではないし、型にはまってやるよりか、自分にあわせて使いこなせる」などと語った。
この健康遊具の設置を自治体にお願いした、みどり野町自治会の副会長・小野口 乾二さんは「最初に(健康遊具を)入れたときに、非常に感動しました。
今まであいさつのなかった方が『おはよう』と。非常にお年寄りの交流の場が広がったと、そういう感じがいたします」と語った。
さらに、東京・狛江市の公園では3日、新たに65歳以上の高齢者を対象にした運動教室がオープンし、およそ50人が集まった。
健康遊具は全部で4基。
階段の上り下りを想定したものや、つかまって安定した姿勢を作るもので、いずれも高齢者が介護に頼らず生活するのを目的として設計された。
この日の運動教室は1時間30分で終了した。
参加者は「本当に若返っちゃいましたよ。
体力的に自信が持てそうでね」、「人のお世話はしても、自分ではなりたくないっていう頭があるから、やっぱり(体を鍛えたいという)気持ちは働くわね」と語った。
この教室を主催する体力つくり指導協会の西城真人さんは「参加者の中には100歳を超える方もいらっしゃいます。
足腰が最後まで動けばいいっていうのが目標なんですね」と語った。
教室がない日でも、高齢者が自主的に健康遊具を使うことを期待しているという。
このような運動教室は2年前から急速に広まり、今では全国54カ所で開催されている。
この健康遊具を監修した筑波大学スポーツ医学の田中 喜代次教授は「世代交代ですね。
子どもの公園から高齢者の公園というふうにシフトしてきたと思います。
3人、4人に1人が高齢者という時代ですので、介護予防、寝たきり予防を実現したいという目的で、公園を利用するようになってきたと思います」と語った。
老化防止のため、全国に広がりつつある高齢者向け健康遊具の効果に注目が集まる。

(2009年7月4日 フジニュースネットワーク)