トップバナー

2011.10.24

学童保育の重大事故、1年間に261件 厚労省まとめ(日本経済新聞)

厚生労働省は21日までに、今年9月までの1年間に、共働き家庭などの小学生を放課後に預かる学童保育(放課後児童クラブ)で全治1カ月以上のけがをした事故が261件あったと発表した。保護者が登録した市民に子供を一時的に預かってもらうファミリー・サポート・センターでも今年6月までの約5年間で15件の事故があった。

厚労省によると、学童保育で事故があったのは35都道府県の261件。けがは骨折が215件(82%)と最も多く、打撲・ねんざ21件(8%)、歯の破折17件(7%)と続いた。東京都では昨年12月、小学3年の男児がおやつのアメリカンドッグをのどに詰まらせ死亡する事故があった。

学年別では1年生98人、2年生75人、3年生69人で学年が上がるにつれて減少した。発生場所は校庭など屋外が126件と全体の48%を占め、事故の内訳は遊具からの転倒が75件(29%)、次いで球技中の転倒が51件(20%)だった。

ファミリー・サポート・センターでも06年4~今年6月、8都道府県で計15件の重大事故が発生。内訳は骨折5件、歯の破折2件のほか、寝ていた乳児が突然ぐったりして意識不明の重体になるケースもあった。

(2011年10月24日 日本経済新聞)

2011.10.24

勝山の公園 鉄棒壊れ女児重傷(YOMIURI ONLINE)

勝山市平泉寺町平泉寺の平泉寺区農村公園で今月7日、同市立荒土小4年の女児(9)が鉄棒で逆上がりをしている際に、バーが片側から外れて落下、重傷を負っていたことが分かった。鉄棒は少なくとも2年半以上前から使用が禁じられていたが、「使用禁止」と表示した板がはずれ、地面に落ちていたという。消費者庁は近く、同じような事故が起きないよう、農村公園を所管する農林水産省に再発防止策の検討を呼びかける。

公園は1989年に農水省の補助で県が整備。広場とブランコなどの遊具があり、女児は学校の遠足で訪れて遊んでいた際、高さ約1メートルのバーから落ち、胸の骨などを折った。入院はせず、快方に向かっているという。

公園を管理する地元自治会の平泉寺区によると、鉄棒は老朽化が激しく、バーを差し込む支柱上部の筒が割れており、同区は、少なくとも2009年4月以前に危険と判断、「使用禁止」と記した複数のプラスチック板をバーや支柱にひもで縛り付けていた。

区長は「鉄棒を全面撤去する方針だったが、その費用もなかった。こんな事故が起こる前にバーだけでもはずして安全にしておくべきだった」と話した。

また、女児が通っている同小でも「遠足で立ち寄るならば、事前に下見をして確認するべきだった」としている。

県は今後、事故原因を詳細に調べて消費者庁に報告するとともに、県内に136か所ある農村公園の管理者に安全の点検を指示する。

(2011年10月24日 YOMIURI ONLINE)

2011.10.19

鉄棒落下:小1女児、12針縫うけが 学校、救急車呼ばず--取手・稲小 /茨城(毎日jp)

取手市稲の市立稲小学校で、1年生の女子児童(6)が高鉄棒から落下し、あごを12針縫う大けがをしていたことが17日、分かった。関係者によると、学校側はその際、救急車を呼ばずに母親(47)を学校に呼んだ上、教諭を同行させず、母親の車で市内の病院に行かせたという。保護者にとって「安全な場所」であるべき学校の危機意識が欠如した対応に、教育関係者から「常識がない」と非難の声が上がっている。

同小の事故報告書などによると、11日の昼休みに、児童3人から鉄棒で遊びたいと頼まれた非常勤男性講師(32)が、同小校庭の高鉄棒(高さ1・88メートル、幅1・6メートル)に乗せたところ、この女子児童が前回りをした後に手が離れ、うつぶせの状態で地面に落下したという。講師は女児を鉄棒に乗せた際、手で支える「ヘルプ」という動作をせず、落下後、女児を保健室に連れて行き、包帯を巻き母親に連絡。母親が駆け付けたところ、児童は保健室で寝ているのではなく、校庭の石段の上に座り、おびえていたという。

市教委によると、高鉄棒は原則として低学年の利用を禁じ、利用する際は教員の立ち会いを義務付けている。同小は市教委に事故当日は報告せず、翌日になって報告していた。

この問題で貫井徹市議(64)は17日、藤井信吾市長と忍田暢男教育長に対し、「今後このような無責任な校内事故絶滅のために、早急な対処・対策を強く求める」などとする要望書を提出した。

母親は「治療を受けたのは事故から1時間半後。救急車を呼んで誠実に対処してほしかった。二度とこうしたことがないよう望みます」と涙ながらに訴えた。校長は「初期対応に問題があった。おわびします。一日も早い完治と安全管理を徹底します」と謝罪した。

(2011年10月18日 毎日jp)

2011.10.19

県、安全確保で点検方法見直し 緑化センター事故で 広島(MSN産経ニュース)

広島市東区の県緑化センターで今月16日、橋の欄干が折れ来園者の男性(85)が転落、負傷する事故があり、湯崎英彦知事は18日、改めて事故について陳謝するとともに、安全確保のため点検方法を見直す考えを示した。

事故では、腐食した木製の橋の欄干が折れ、手をかけた男性が約3メートル下の川に転落した。県はこれまで、遊具についてはハンマーで叩くなどして調べていたが、欄干は目視のみで点検を行っていたという。

湯崎知事は「管理の不備で重大な事故となった。おわびしたい」とした上で、「点検すべきものを点検していなかったのが問題」として、チェック漏れがないか点検のあり方を見直す必要があると述べた。

(2011年10月19日 MSN産経ニュース)