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2011.11.25

浜松・西区の遊具事故 国指針の定期点検せず 市、ワイヤも13年未交換(CHUNICHI Web)

浜松市西区大平台の西岸中央公園で23日、滑車遊具のワイヤが切れて落下した男性会社員(35)が軽傷を負った事故で、公園を管理する市が国の指針で定められた定期点検を実施していなかったことが、市への取材で分かった。市は「日常点検で十分と判断していた」と話している。

市や日常点検を受託している浜松公園緑地協会によると、破断したのはコース最後部の緩衝バネに覆われた部分。事故前日の22日に行った週1回の日常点検では、目視のほか引っ張るなどして調べたが、異常は確認できなかったという。バネの内側部分は陰になって見えにくい。

一方、国土交通省は「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」で、日常点検のほか年1回以上の定期点検を要請。「必要に応じて専門技術者と協力して行う日常点検より詳細な点検」と位置付け、特に「通常外観から確認できない重要な部品」の点検を促している。

また指針はワイヤの推奨交換サイクルを5~7年とする日本公園施設業協会(東京)の安全基準を参考資料として引用しているが、事故が起きた遊具のワイヤは1998年の開園から13年間、一度も交換されていなかった。同協会の担当者は「ワイヤは最重要部品である上、バネに覆われた部分は摩擦で劣化しやすく、破断事故も少なくない。事故事例を踏まえた専門的な点検が大切だ」と指摘している。



事故を受けて浜松市と浜松公園緑地協会は24日、市内22カ所の公園に設置してある事故が起きたのと同種の遊具を緊急点検、うち4園でワイヤの劣化が見つかった。

4園のうち2園ではワイヤを取り換える方針だが、残る2園については遊具の支柱自体の強度にも問題があるなどとして撤去も検討している。

(2011年11月25日 CHUNICHI Web)

2011.11.24

遊具事故:ワイヤ切れ、男性落下し軽傷--浜松の公園 /静岡(毎日jp)

23日午前10時15分ごろ、浜松市西区大平台3の西岸中央公園で、同市南区の男性会社員(35)とその長女(4)の2人が、滑車付きのロープにぶら下がって移動する遊具「ターザンロープ」で遊んでいたところ、ロープをつるワイヤが切れ、約2メートル下の地面に落下した。浜松中央署によると、男性は首や背中を打つ軽傷で、長女にけがはなかった。

同公園を管理する浜松市公園管理事務所によると、遊具は公園ができた98年3月からあり、委託された業者が週1回、目視点検をしていた。ワイヤの長さは約20メートルで、切れたのはワイヤ本体が外から見えない部分だったという。

同事務所は事故を受け、市内の公園の遊具を改めて点検することにしており、「確認が行き届かなかったのは申し訳ない。遊具は本来1人乗りなので、今後は遊び方の注意表示をしっかりしていきたい」と話している。

(2011年11月24日 毎日jp)

2011.11.08

仮設小学校に遊具を 出身校長の訴えに千葉大OB支援(asahi.com)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、住民すべてが避難を強いられている福島県富岡町の仮設学校の整備に、千葉大の卒業生たちが動き出した。町に二つある小学校の校長がそろって同大出身で、その窮状の訴えに、同窓生の支援の輪が広がった。早ければ今月中にも遊具が設置できる見通しという。

富岡町は、福島第一原発のある大熊町の南隣。町全域が警戒区域に指定され、住民はばらばらに全国各地に避難した。

町にあった2校の小学校と2校の中学校は、西へ40キロほど離れた三春町の自動車部品の工場跡にまとまって移り、9月1日から授業を再開した。児童・生徒は計78人。管理棟や食堂の広い部屋を間仕切りして教室にしている。

しかし体育館はない。グラウンドはあるが遊具はない。ブランコ、ジャングルジム、鉄棒、すべり台、雲梯(うんてい)の5点をそろえるだけで400万円以上必要だが、予算はない。

富岡第一小の八島敬校長は1975年度の同大卒業生。富岡第二小の根本修行校長はその一年後輩。子どもたちが思い切り遊べる環境を作れないかと八島さんが思いついたのが、同大のメールマガジン「卒業生との絆ニュース」。

10月4日配信の号に、八島さんの訴えが載った。「子どもたちは不自由な生活を強いられています。将来ある子どもたちに少しでも楽しい思い出を残してやりたいと祈るばかり」と、遊具の寄付を呼びかけた。

すぐに反応があった。園芸学部の卒業生の紹介で、遊具製造会社が寄付してくれる話が進んだ。設置費用も必要だが、義援金もすでに、様々な学部を卒業した約30人から200万円ほどが集まっており、まかなえる見通しだという。

事故前は409人いた富岡一小の児童数は18人、497人だった富岡二小は24人を数えるだけ。「千葉大が、人材、組織がしっかりしていることをあらためて知りました。先のまったく見えない不安な状況が続きますが頑張ります」と根本さんは語っている。

(2011年11月8日 asahi.com)

2011.11.07

3歳児、遊具で指先切断 千葉市の商業施設(千葉日報)

4日午後1時40分ごろ、千葉市稲毛区長沼町のショッピングセンター「フレスポ稲毛」の遊戯施設「ファンタジーキッズリゾート」内で、男性から「子どもが指を切った」と119番があった。

千葉北署によると、子どもは同市若葉区に住む男児(3)で、左手中指の指先が第一関節と爪の間で切断されていた。男児は搬送先の病院で治療を受けている。同署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて事故原因を調べている。男児は母親(31)らと同遊戯施設に遊びに来ていた。

同施設を管理運営する「ファンタジーリゾート社」によると、男児は同施設内の「レインボーバス」と呼ばれる遊具の出入り口のほつれたネットに指を引っかけたとみられる。同社はネットのほつれに気付いていたが、事故などの前例がなかったため対策を取っていなかった、という。

(2011年11月5日 日本経済新聞)